【体験談】タップダンスを八年続けて学んだこと

僕はタップダンスを始めて八年になります。

この八年の内に、タップダンスを通して色々な人と出会い、色々な経験をしました。

振り返ってみれば、僕はタップダンスから大切なことを沢山学んできました。

単なる趣味に留まらず、タップダンスは僕に、人生において大切なことを教えてくれたような気がします。

この記事では、僕がタップダンスから学んだ大切なことを皆さんにお伝えしていきます。

【体験談】タップダンスを八年続けて学んだこと

タップダンスから学んだこと①継続することの大切さ

『タップダンスは難しくない』の記事で、タップダンスは練習すれば誰でも確実に上達できるダンスだとお伝えしました。



それは真実なのですが、逆を言えば、練習なくしては上達できないダンスなんです。

運動神経がいいとか、他のダンスのセンスがいいとか、それだけでは上手く踊ることができないのがタップダンスです。



体を動かすことが得意ではない生徒さんがコツコツ真面目に練習して、運動神経の良い生徒さんやストリートダンス経験者の生徒さんを、タップダンスで追い抜かしていく光景をこの八年間で何度も見てきました。

正直、最初の一年間は、体を動かすのが得意ではない生徒さんはスタジオで全く目立たない存在でした。

しかし毎週休むことなくレッスンに通い、コツコツ基礎を身に付けた結果、ある時期を境に目に見えて実力が上がり始めクラスの中心人物になりました。



反対に、運動神経が良かったり他のダンスの経験があったりした生徒さんは、イベントの前だけレッスンに顔を出すような不定期の練習をする人が多く、結局タップダンスが上達せず気が付いたらクラスからいなくなっていることもありました。




もちろん才能やセンスがあるのは素晴らしいことなのですが、継続して地道に努力することで時にその才能を超えられる場合があることを、僕はタップダンスから学びました。



ちょっとウサギとカメみたいな話なんですけど(笑)




これってタップダンスに限らず、人生そのものでも大切なことですよね。




タップダンスの練習に打ち込み一歩一歩上達した仲間は、その成功体験が自信に変わって仕事でも努力を成果に結び付けられるようになったと話していました。

素敵ですよね。



僕もあまり要領の良い方ではないのですが、彼を見習ってレッスンに通い続け、結構いい思いをさせてもらいました。

継続することの大切さを、タップダンスに身を持って教わりました。

タップダンスから学んだこと②挑戦することの大切さ

僕が初めてレッスンを受けたタップダンス教室は、入門、ベーシック、アドバンスといった感じでクラスが分かれており、各クラスを卒業するテストに合格すると上のクラスを受講できるというシステムになっていました。



入門クラスでは、タップダンスの最も基礎的なステップを教わり、それをメトロノームに合わせて正確に踏むテストが行われていました。

テストは自己申告制で、自分が挑戦したいステップを先生に伝えて評価してもらうという形式でした。



クラス全員が見ている前で、一人でスタジオの真ん中に立って、メトロノームの音に合わせてカウントを歌いながらステップを踏むのです。



入門クラスなので、滅茶苦茶簡単なステップが多いです。

殆ど足踏みしてるだけみたいなステップもあります。



でもね、皆の前で一人でやるとすっごい緊張するんです。



日頃から人前でパフォーマンスをすることに慣れている人じゃないと、ただ皆の視線が自分に集まるだけで何かビビっちゃうんです(笑)

これ体験してみるとマジなんです。

ただ喋るだけで声が震える人もいます。



趣味の時間にそんな恐い思いしたくないって人もいるかもしれませんが(笑)



でも皆が見てる前で挑戦するからこそ、自分を信じる力が向上していくんですよね。

上手くできても失敗しても、「人前で頑張れる自分って、なかなかやるじゃん」と、どんどん自信が付いていきます。




テストはスタジオによってあったりなかったりしますが、イベントなどで振付を踊ったりすることは、どのスタジオでもあります。

練習では他の生徒さんの前で、本番では大勢のお客さんの前で踊ることになります。

僕も初めてのイベントは滅茶苦茶緊張した記憶があります。

それこそ心臓が口からとび出そうなくらい。




でもその緊張の中で最後まで踊り切れた時、「あ、俺ちゃんとやり切れた。凄いじゃん」って爽やかな気分になりました。

何より、緊張に打ち勝って練習の成果を発揮できた時、楽しくて嬉しくて最高でした。



大人になって仕事をするようになると、時に挑戦よりも安定を求めてしまうこともありますよね。

でもやっぱり、挑戦するって大事なことなんだと思います。

「脱皮しないヘビは死ぬ」という言葉がありますが

挑戦して成長を続けないと、やっぱり人間ってどこかで苦しくなるような気がします。




でも挑戦するって勇気が要りますよね。

失敗したらどうしようって怖くなりますよね。




だけど僕はタップダンスを通して定期的にテストやイベントに挑戦しているうちに、気が付いたら仕事でも果敢に挑戦できるようになっていました。

「失敗しても死にやしない」

「上手く行けば成功に近付く。上手く行かなくても成長できる。挑戦することは得しかない」

その事実を、タップダンスを通して学んだんです。



これって僕の人生にとって非常に有益な学びだったと思います。

タップダンスで身に付けたマインドを武器に、僕はこれからの人生も色んなことに挑戦していけると思います。

このブログだって、その挑戦の一つですしね!

タップダンスから学んだこと③仲間の大切さ

仲間って大切ですよね。

でも大人になると学生の頃に比べて、仲間の大切さを実感できることが少なくなってくるのも事実です。




職場の環境によっては、同僚や上司にイライラさせられてばかりだったりしますしね(笑)

協力しているようでも、心の底では「仕事だから仕方なく一緒にやってるんだぞ」って思ってたり(笑)




要するに、色んな打算のある人間関係が多くなってしまうということです。

まあこれは仕方ないことですし、そこからまた色んな学びを得て成長していくんだと思いますが


やっぱり打算の無い関係っていいですよね!




タップダンスを通して出会い、共にタップダンスを学ぶ人達は、まさに打算のない仲間です。



同じクラスの受講者や同じナンバー(作品のこと)に出演する生徒さんは特に、共に汗を流し、アドバイスし合い、互いを高め合っていく過程で素敵な絆が生まれます。

レッスン後やイベント後に「お疲れ様。よく頑張ったね。凄く素敵だったよ」って言い合う時間が、どれだけ心を潤し豊かにしてくれることか。



そういう人間関係が人生のどこかにあれば、人間ってどんなに辛いことがあっても、大きく道を踏み外すことはないような気がするんです。



嫌なことがあったり仕事が大変だったりしても

「週末にまたいつもの仲間に会える。それを励みに頑張ろう」

そう思って、何とか乗り切れたりするんです。



仕事が変わっても、ライフステージが変わっても、タップダンスで繋がる仲間はずっと変わらない。

そういう存在があるだけで、心に太い柱が一本立ったような気がします。



個人の時代といわれる現代だからこそ、会社などの枠を超えた、心で繋がる人間関係が大切になってくると思います。

仲間こそが、心を支え人生を豊かにする本当の財産であることを、僕はタップダンスから学んだのです。

タップダンスから学んだこと④世の中には色んな人がいるけど皆仲間

この八年間、僕はタップダンスを通して沢山の人と出会いました。

僕と同じようにタップダンスを習う生徒さん、講師を務めるタップダンサー、彼らとイベントでコラボするミュージシャン、ダンサー、イベントの観客、知り合った人を数えたら切がありません。



中には親しくなる方もいれば、一度きりしか話さなかった方もいます。



しかしいずれにせよ、僕は出会った方々を通して「世の中には色んな人がいる」ということを学びました。

もしタップダンスを習わず、仕事でしか人と接する機会のない日々を送っていたら、僕は今ほど広い視野を持って生きていなかったと思います。


自分の知らない世界を理解しようともせず、批判ばかりする人間になっていたかもしれません。



今はネットの時代ですが、やっぱり実際に何かを体験したり、誰かに会って話をしたりすることって大切だと思います。

タップダンスも生で体感するのと、ネットの動画で見るのとでは、はっきり言って全然違います。




ダンサーさんの印象は、それ以上に違うかもしれません。

本物のミュージシャン、ラッパー、ダンサー、劇場やクラブのスタッフさん、実際に会ってみると、思ったより優しかったり、反対に怖かったり(笑)、ちょっと変わっていたり(笑)



でも皆人生を楽しく豊かに生きようとしている人達なんですよね。

色んな違いはあるけど、そこは皆同じ。

生徒として参加する僕らも、観客の方々も、皆同じ。



一緒に楽しい時間と空間を過ごすからこそ、それが頭ではなく心で理解できるんです。



「ああ、皆全然違うけど、皆同じ仲間なんだ」



これは理屈じゃなくてハートで感じる事なんだと思います。




今はアメリカでは、ある黒人さんが白人警官により不当に殺された事件を発端にして抗議デモや暴動が起きています。

日本にいると実感が湧きにくいですが、いまだに人種差別は根深く残っているんですね。

これは他人事ではなく、僕達も無自覚に小さな差別をしてしまっているかもしれません。



人間には色んな生き方があること。

でも皆同じ仲間であること。



このことをいつも忘れたくないです。

こんなことを真剣に考えるのも、タップダンスが僕の人間としての視野を広げてくれたからだと思います。

色んな人がいるけど皆が仲間であることを、僕はタップダンスから学びました!

タップダンス最高!(笑)

タップダンスから学んだこと まとめ

①継続することの大切さ 

②挑戦することの大切さ 

③仲間の大切さ 

④世の中にはいろんな人がいるけど皆仲間