タップダンスを始めるのに、年齢は関係ない

タップダンスを踊ってみたい!

昔から映画やミュージカルのタップダンスが大好きだった!

新しい趣味を探していて、タップダンスに興味がある!

でも、自分の年齢でタップダンスを始めるのは遅すぎるかな?

タップダンス教室へ行ったら、浮いてしまうんじゃないかな?

そんな不安を持っている方のために、この記事では「タップダンスを始めるのに年齢は関係ない」という事実を、明確な根拠を示しながら解説していきます。

タップダンスを始めるのに、年齢は関係ない

①タップダンス教室へ通う生徒の年齢層は幅広い



まず僕がこの目で見てきた現実として、タップダンスを習っている生徒さんの年齢層はかなり幅が広いです。

下は小学生の低学年から、飢えは七十歳を超えた方までいらっしゃいます。





ダンスというと若い方が多いイメージがあるかもしれませんが、タップダンスに関しては二十代、三十代、四十代の生徒が同じくらいの割合でいる教室が多いような印象です。





僕は東京都内のいくつかのタップダンス教室に顔を出したり、イベントにも遊びに行ったりしているので、少なくとも都内ではどこもそんな感じです。



ちなみに僕はアラサーですが、四十代、五十代の主婦の方と一緒にレッスンを受けることが多いです。





また年齢だけでなくタップダンスを習っている方の職業も様々で、サラリーマンの方もいれば、お医者さん、薬剤師、フリーランスエンジニア、主婦、学生と、本当に色んな方がいらっしゃいます。


ですからあなたが十万歳超えの悪魔や魔女であるとか、錬金術師や魔術師みたいな仕事でもしていない限り、教室で浮いてしまうことはまずないでしょう(笑)



さらにタップダンスの目標も人それぞれ違います。

打ち込める趣味が欲しい、健康のために体を動かしたい、プロになりたい、などなど色々ありますよね。


そういったニーズに柔軟に対応するために、多くのタップダンス教室にはレベル別のクラスが設けられていますから安心して下さい。




年齢も職業も関係なく、同じ目標に向かってタップダンスに打ち込む素敵な仲間が、あなたを待っていますよ!

②タップダンスは生涯続けられるダンス

⒈脱力して踊るタップダンスは、体への負担が少ない


映画やミュージカルでタップダンスを踊る俳優やダンサー達の動きは、実に軽やかで美しいですよね。

足の動きにはスピード感がありますが、ブレイクダンスやヒップホップなどの激しい動きと比べると、滑らかでしなやかな感じがしませんか?



それはあらゆる振付において、タップダンスの基本が「全身を脱力して踊る」ことだからです。



人間は気合が入ると、力み過ぎて骨や筋肉に過度の負担を掛けてしまうことがあります。

ダンスに限らず、「過度の力み」が怪我の原因になることは多いですよね。




例えば、短距離走のスプリンターを思い出して下さい。

常日頃から走り込みやウェイトトレーニングで体を鍛え上げ、常人離れした筋肉を持つスプリンターですら、たった百メートルを走る間に肉離れを起こして歩けなくなってしまうことが頻繁にありますよね。

また足首を捻ったりして、靭帯やアキレス腱を損傷してしまうこともあります。



どんなに健康で丈夫な人でも、過度の力みは怪我の原因です。

また年齢と共に筋肉や関節の柔軟性は少しずつ衰えていきますから、そういった怪我をし易くなります。




その点、常に「体を脱力」して踊るタップダンスは、怪我のリスクが非常に少ないダンスなのです。

むしろ、タップダンスで体の正しい使い方を覚えると、日常生活においても怪我のリスクが減っていくのです。



足腰が鍛えられるのはもちろん、自分の体への正しい認識が得られて「こっちに捻ったら体に悪いな」と普段から無理な動きをしなくなったり、バランス感覚が養われて転倒しにくくなります。


ですから六十歳、七十歳を超えても、スタジオで元気にタップダンスを踊っていらっしゃる方もいらっしゃいます。

もちろん、僕も実際にそういった方にお会いしたことがあります。



⒉七十歳を超えても現役を貫いた、中野ブラザーズ



中野ブラザーズという、伝説的なタップダンスユニットを御存知でしょうか?

兄の中野啓介さんと、弟の中野章三さんによるユニットで、1940年代から60年以上に渡って現役で踊り続けた、日本が誇る偉大なタップダンスユニットです。



寸分の狂いなく息の合った足音と、品のある美しい身のこなしが、彼らのタップダンスの特徴です。

あのハリウッドの大スター、フレッド・アステアに憧れてタップダンスを始めたそうですが、まさにアステアのような品格あるダンスを踊りこなしていました。

現代の日本のタップダンサーは、ステップの技術は非常に高いですが、彼らのような身のこなしで踊れるダンサーさんは少ないのではないでしょうか。



彼らは日劇でタップダンスを踊りスターとなり、さらにはラスベガスのショーにまで出演しました。

当時全米の大スターだったサミー・デイビス・ジュニアに認められ親交を深めるなど、その実力は本物でした。

また宝塚歌劇団や松竹歌劇団、その他のミュージカル、テレビ、舞台などで、縦横無尽に活躍しました。



そんな素晴らしい実績を積み上げてきた中野ブラザーズは、なんと七十歳を超えても現役バリバリのタップダンサーとして舞台に立っていました。

ステップも身のこなしも軽やかで、その辺の若いダンサーさんよりタップダンスのクオリティは高かったのです。

中野ブラザーズさんの動画


現代タップダンス界のスターHIDEBOHさんにも負けません!



海外では九十歳を超えてもタップダンスを教え続けたダンサーさんもいるそうです。



彼らを見れば分かる通り、タップダンスは体に無理な負担を掛けることなく、生涯踊り続けられるダンスなのです。




また、ただ続けられるだけでなく、生涯上達し続けられるのもタップダンスの魅力です。

動きのスピードは若い頃より落ちていくかもしれませんが、身のこなしの美しさ、足音の綺麗さは、タップダンスを続けている月日に比例していつまでも磨かれていきます。



嘘だと思うなら、YouTubeで中野ブラザーズの動画を見て下さい。

それから偉大なタップダンスマスターである、ジミー・スライドや、上記したサミー・デイビス・ジュニアの動画も見てみて下さい。

マジで、目と耳を疑いますから(笑)


③人生百年時代に、タップダンスはマッチしている


人生百年時代なんて言葉が、最近よく聞かれるようになりましたね。

今あなたが三十代、四十代、五十代だとしたら、人生はまだまだ先が長いです。



還暦を迎えても、まだ二十年以上人生が続いていくのです。

その時間を楽しむための趣味や生涯学習として、タップダンスはぴったりです!



引退することなく続けられますし、適度な運動で健康寿命を延ばすことができます。

またスタジオや教室やイベントで多くの人と出会うことができ、人間関係においても世界が広がります。



あ、そうそう。

体が辛い時や、気分が乗らない時は、無理してレッスンへ行かなくてもいいんですよ(笑)

イベントへ遊びに行って、皆が踊るのを見て、楽しく会話して、帰りに皆と一杯飲んで(笑)

タップダンス教室って、そういうアットホームな雰囲気のところが多いんです。



そういった時間を共有しつつ、自分のペースでタップダンスを続けていく。

想像しただけで、とっても楽しくなってきませんか?



タップダンスが大好きな人って、老若男女問わず、とっても紳士な方が多いんですよ。

そういった方々と出会って、長い人生を共有していけるのも、タップダンスの大きな魅力だと思います。




ですから、もしあなたが自分の年齢を理由にタップダンスを始められないでいるなら、今すぐそんな考えは捨てちゃって下さい。


僕は二十歳でタップダンスを始めました。

その時の僕も、「二十歳で始めるって遅くない?」と思って、恐る恐る体験レッスンを受けに行きました。

でも、今思うと二十歳って若い!(笑)



たぶん自分が四十歳になった時、同じように、三十歳って若い!と思うような気がします。


五十歳になったら、四十歳て若い!


六十歳になったら、五十歳なんてまだまだ!


なんて思うのではないでしょうか。



何よりタップダンスに限らず、年齢でやりたいことを諦めるなんて勿体ないと思うんです。

「年齢なんて、ただの数字よ」

って、美輪明宏さんが言ってました(笑)



美輪さんが言うんだから、間違いありません(笑)



まさかの美輪明宏さんで締めちゃいましたけど、結論です。



タップダンスを始めるのに年齢なんて関係ない!


タップダンスを始めるのに年齢は関係ない まとめ

①タップダンスを習う生徒の年齢は幅広い。また職業やタップダンスの目標も人それぞれ違う。だからあなたがタップダンス教室へ行っても、浮くことは絶対にない

②脱力して無理なく踊るタップダンスは、生涯続けられるダンス。適度な運動で体が鍛えられ、日常生活における怪我のリスクも減る。

③生涯続けられるタップダンスは、人生百年時代によくマッチしている。タップダンスを通して健康や、素敵な人間関係を得られる。時には休んだりしながら、長く趣味や人付き合いをしていきたい人には最適な趣味であり、生涯学習である



この記事では、タップダンスを始めるのに年齢は関係ないことを解説しました。

タップダンスに限らず、年齢に縛られることなく、人生を楽しんでいきたいですよね。

もしあなたがこの記事を読んでタップダンスを始めたら、いつかレッスンやイベントでお会いできる日が来るかもしれませんね。

その時を楽しみにしながら、僕も末永くタップダンスを続けていきたいと思います。