自分のタップシューズが欲しい!
タップシューズを履いて踊ってみたい!
でもタップシューズの選び方が分からない。
そんな方のために、この記事ではタップシューズの選び方を解説します。
タップシューズの選び方

①タップシューズの特徴を知ろう
まず初めに、タップシューズについて必要最低限の知識をお伝えします。
タップシューズの靴底には、爪先側と踵側に金属製のチップが付いています。
爪先側のチップをボール、踵側のチップをヒールと呼びます。
このボールとヒールのチップを床に当てて、足音を鳴らすわけです。
タップシューズの素材は、合皮と本革が用いられます。
あくまで目安ですが、初心者用はアッパー(甲)も靴底も合皮、中級者用はアッパーが本革で靴底が合皮、上級者用はアッパーも靴底も本革といった印象です。
ちなみに合皮と本革どちらが良いということはありません。
合皮は本革より柔らかく、また使用を続けても比較的品質が変わりにくい特徴があります。
それに対して本革ははじめは硬いですが、使い続けると質感が変化して自分の足に馴染んできます。
本革は手入れや時間を掛けて自分仕様に育てていく必要があるので、本格的にタップに打ち込んでいる人や、プロが多く選ぶということです。
タップシューズのソール(靴底)は、基本的に折れ曲がらないように固い素材で作られています。
振付によっては、爪先(トウ)だけで立ったりすることがあるからです。
しかし、安価なタップシューズだとソールがグニャグニャのものもあります。
はっきり言ってあまり良い音はしませんが、普通の靴のように柔らかく足に馴染みやすいため、初心者の方がボールとヒールの感覚に慣れるにはお勧めです。
またタップシューズは靴紐で結ぶタイプのものが多いですが、女性用や子供用だとストラップで留めるタイプのものもあります。
ちなみに女性用ではハイヒールのタップシューズもありますが、初心者でそれを使いこなせる人はまずいないので、将来の楽しみにとっておきましょう。
タップシューズの特徴については、これくらいの知識を押さえておけば、まず大丈夫です。
では、具体的なタップシューズの選び方について見ていきましょう。
②タップシューズのサイズの選び方

タップダンスは足を素早く動かすため、自分の足に合ったサイズのタップシューズを選ぶことが重要になってきます。
初めてタップシューズを購入する方は、ネットではなくお店でためし履きしてから購入することをお勧めします。
普通の靴と違い「まあ、なんとか履けるか」みたいな感じでレッスンを受けると、靴擦れしたり、指を痛めたりします。
お店の方はタップシューズ選びの重要性を熟知していますから、お願いすれば快く試し履きさせてくれるので、納得いくまで何度でも履いてみましょう。
可能なら使用する厚みの靴下を履いてから靴を履き、床に立って安定感をチェックしてみて下さい。
この時、踝や足首が当たって靴擦れしないかを確認して下さい。
次につま先部分を上から軽く押してみて、指一本分くらいの余裕があるかどうか確認して下さい。
タップダンスにはシャッフルなど、激しく足をスイングするステップがあるので、ぶかぶかだと動きにくくなります。
きつすぎてはいけませんが、ある程度足にぴったりとフィットする感じが必要です。
本革は使い続けている内に伸びていきますが、合皮はそこまで伸びません。
そのことを踏まえて、選んでいきましょう。
子供用の場合、中敷などで調整できる程度のやや大きめのタップシューズを選ぶのもありです。
プロのタップダンサーには、ステップの激しさや足音の抜けを考えて、あえて大きめのタップシューズを選んでいる方もいますが、初心者は真似しない方が無難です。
タップダンスの基本を身に付けるまでは、痛くない程度に足にフィットしたタップシューズを選びましょう。
③タップシューズの値段について

最初はどれくらいの値段のタップシューズを買えばいいのか、気になるところですよね。
タップシューズは安価なものだと五千円前後から購入できます。
確か、僕も最初はそれくらいのものを買いました。
中級者用だと一万円~二万円のものが一般的です。
二万円前後の靴だとクオリティもかなり上がるので、本格的にタップダンスに打ち込んでいる人でも大丈夫です。
またセミプロやプロレベルの人だと、三万円以上の靴を使っている人もいます。
オーダーメイドすれば五万円前後は普通ですが、この辺は最初は関係ないので気にしないで下さい。
結論から言うと、最初は五千円前後のタップシューズでも問題ありません。
それくらいの価格帯のタップシューズは合皮で柔らかく、初心者の方にも使いやすいです。
ただし上記したようにソールがぐにゃぐにゃだったりするので、本格的なタップシューズとは言えません。
あくまでボールとヒールの感覚に慣れるまで使うタイプです。
とはいえちゃんと足音も鳴りますし、レッスンを受ける分には問題ありません。
まずはこのタイプのタップシューズでレッスンを受けて、楽しくて続きそうだと思ったらもう少し高いものを試してみるというのが無難な流れだと思います。
「でも、どうせ長くやるならソールの固いタップシューズを履くんだし。ちゃんとした靴で始めた方が楽しそう」
そう思う方には、八千円前後のタップシューズをお勧めします。
僕が二足目に買ったのが、確か八千円くらいのタップシューズでした。
合皮ですがソールなどの作りもしっかりしていて、けっこう本格的なタップシューズの感覚を味わえました。
お財布に余裕のある方は、これくらいのタップシューズから始めてみるのもありだと思います。
つまり最初に購入するタップシューズの価格は、多目に見積もっても一万円ということです。
是非タップシューズ購入の際の参考にしてみて下さい!
④タップシューズのお勧めブランド

普通の靴と同じように、タップシューズにもブランドがあります。
タップシューズの代表的なブランドには、以下のようなものがあります。
・So DANCA(ソダンサ)
・BLOCH(ブロック)
・Sansha(サンシャ)
・Leo’s(レオズ)
タップシューズは自分の足に馴染みさえすればいいので、どのブランドが良い悪いとは言えません。
しかし日本国内のタップダンス界の現状を鑑みれば、タップシューズのお勧めブランドはCAPEZIO一択です。
価格帯の幅広さ、価格に見合った品質、デザイン性、どれをとっても間違いなしのブランドです。
どのお店でもCAPEZIOのタップシューズを多く取り扱っているので、最初はその中から自分に合った靴を選んでみましょう。
CAPEZIOなら、失敗することはまずないでしょう。
⑤東京でお勧めのタップシューズ専門店

東京でお勧めのタップシューズ専門店と言えば、これも一択です。
ズバリ、東中野にあるBASEMENTさんです!
〒164-0003 東京都中野区東中野4丁目4−5
なんとこちらのお店、タップダンスの練習に使えるレンタルスタジオも併設されているんです。
元々は海外の商品を取り扱うアパレルショップだったらしいんですが、店長さんがタップダンスの魅力にとりつかれて、タップシューズ専門店にしちゃったそうです。
そんなタップ愛に溢れたBASEMENTさんですが、メインで仕事を担っている職人さんが凄い方なんです。
何でも世界中のタップダンサーの憧れであるセビアン・グローバーから、NYへ来て仕事をしてくれと頼まれたこともあるんだとか。
そんな職人さんがいるので、国内のプロタップダンサーの多くは、この店でオーダーメイドのタップシューズを作っています。
僕も昔、ここで良く憧れのタップダンサーに遭遇したものです。
初めての靴もここで買いました。
タップダンスを多くの方に広げようと頑張っている素敵なスタッフさんばかりで、とても丁寧に対応して頂きました。
あらゆる面で一押しの、東京のタップシューズ専門店です!
タップシューズの選び方 まとめ
②タップシューズの素材には合皮と本革が用いられる。合皮は柔らかく品質が変化しにくい。本革は最初は硬いが使っている内に足に馴染んでくる。最初は合皮の柔らかいタップシューズの方が無難。
③タップシューズの価格は五千円~五万円以上と幅広い。最初は五千円~八千円程度のタップシューズを購入し、慣れてきたら徐々にグレードアップしていこう。
④タップシューズのお勧めブランドはCAPEZIO(カペジオ)一択。どのお店でもCAPEZIOのタップシューズを多く取り扱っているので、最初はその中から自分に合ったタップシューズを選ぼう。
⑤東京でお勧めのタップシューズ専門店は、東中野にあるBASEMENTさん一択。丁寧な対応をしてくれる定員さんが多いので、相談しながら自分に合ったタップシューズを選ぼう。
この記事では、初心者の方向けにタップシューズの選び方を解説しました。
色々悩むこともあると思いますが、その悩んでいる時間がまた楽しいんですよね(笑)
こういう新しい体験も、タップダンスの楽しさの一部です。
自分のタップシューズが手に入ると、タップダンスのモチベーションもグッと高まります。
是非この記事を参考にして、自分に合ったタップシューズを手に入れて下さい!